コラム:情報システム担当に必要なことを研修する

システム導入を成功に導く人材を育てるために

様々な企業で、システムの専門人材を確保するのが難しくなっています。確保できない要因として、


  • ・情報システム技術者の採用・育成コストが高くなっている
  • ・間接部門である情報システム部門まで手厚く人材を配置する余裕がない
  • ・クラウドサービスなど自社でシステムを保有する必要がなく、専門人員がいなくても業務を遂行できる

などが挙げられます。


一方で、情報システムは数年から10数年に一度は大規模な更新を必要とすることが多く、その場合は情報システムの調達から運用開始までに、必要な人材とコストを確保することが求められます。しかし、前述の通り、通常のシステム利用においてはどんどん各企業でシステム人材を確保しない傾向が強まっており、いざシステム更新を迎える段階になると、対応できる専門人材が社内にいない、というケースが多くなっています。


システム導入・更新時に必要な作業は?


生産管理システムや財務会計システムなど、社内で不可欠かつ業務影響が大きいシステムを更新する場合は、次のような作業が必要になります。


  • ・現状の業務・システムの調査・分析
  • ・要件定義(新システムに求める事項の整理)
  • ・製品・ベンダー選定
  • ・プロジェクト管理
  • ・利用者の研修・教育

以上は基本的な事項ですので、詳細に挙げるともっと様々な作業が必要になります。


システム担当者に求められるものは?


情報システムの導入作業を円滑に進めていくためには、システム担当者に次の役割が期待されます。


プロジェクト全体の作業理解

上記に挙げた、システム導入で必要な作業の全体像やプロセスを理解している必要があります。また、各工程で具体的にどのような作業が必要であるか、スケジュールはどの程度かかるかも理解できる力が求められます。


情報システムに対する技術理解

発注する企業のシステム担当者の主な役割は、システム業者との調整・交渉です。その際に、情報システム技術に関する理解は当然求められます。システム業者の提案が十分に理解できていないと、システム構築した後で「こんなはずではなかった」「重大な考慮漏れがあった」など、トラブルの原因になるリスクもあります。特に情報システムは新しい技術やサービスの移り変わりが早いため、最新の技術を理解しておくことも必要です。


ステークホルダーとの調整

システム導入では、システム業者以外にも様々な関係者が存在します。経営層、現場業務の担当者、建物管理者、連携するシステムの関係者 etc.

これらのステークホルダーへの説明や調整を行い、円滑なコミュニケーションを図りながら、スケジュールに影響が生じないようプロジェクトを進めていく必要があります。特に情報システムは専門用語が多く、なじみがない人には抵抗が生まれやすいので、理解しやすい言葉選びなど、細かい配慮もあると良いでしょう。



いかがでしたでしょうか。社内にいるシステム担当の方々が、どのような役割を期待されているか理解いただけたでしょうか。


中央朝日コンサルティングでは、情報システム導入をご検討の企業様に、システム導入に関する研修サービスをご提供しております。ご興味がある方は、お気軽にお問合せページからご連絡ください。

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